加納「完敗です」国内最年少戴冠ならず

 「ボクシング・WBO世界ミニマム級王座決定戦」(20日、三田市駒ケ谷運動公園体育館)

 日本初の4団体制覇王者・高山勝成(33)=仲里=が左目上をカットしながら6回58秒、負傷判定3-0で加納陸(18)=大成=を退け、国内最多4度目の世界王座返り咲きを果たした。

 加納は元世界2階級王者・井岡弘樹氏の持つ国内最年少記録を6日更新する18歳9カ月4日での世界王座獲得に失敗し「完敗です」と唇をかんだ。

 1回こそ左を当ててポイントを奪ったが、2回以降は高山の動きと手数の前に後手に回り、反撃の間もなく6回、無念の負傷判定で敗れた。偶然のバッティングで高山が左目上を切ったのは3回。「想定はしていたけど、その後の狙いが単調になった。全部自分が悪い。弱かった」とうつむいた。

 昨年2月に慢性骨髄性白血病のため死去した17歳のプロボクサー服部海斗さんの思いも背負い戦ったが、天国の親友と誓い合った夢は遠かった。「こんな試合で世界チャンピオンになりたいなんて軽々しく言えない」と出直しを誓った。

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