新王者グスマン 和気戦のファイトマネー700万円盗難された…

 今月20日に大阪で行われたボクシングのIBF世界スーパーバンタム級王座決定戦で、和気慎吾(29)=古口=に11回TKO勝ちして新王者となったジョナタン・グスマン(27)=ドミニカ共和国=が、帰国した母国の空港で試合のファイトマネーの一部である7万ドル(約735万円)を盗難され、被害届を提出したことが27日、分かった。米国の「ボクシング・シーン・ドットコム」など海外有力サイトが報じた。

 グスマンは20日にエディオンアリーナ大阪で同級1位の和気と空位の王座を争った。“リーゼントボクサー”として期待を集めた和気から4度のダウンを奪い11回TKO勝ち。22勝の勝利がすべてKO勝ちという強打を見せつけ、日本のファンに衝撃を与えた。

 試合後、グスマンは米国経由で25日に母国へがい旋帰国。首都サントドミンゴの空港に到着し、世界王者誕生の歓喜に包まれるはずが、現金がなくなっていることに気付き、喜びムードは一転したという。

 グスマンはファイトマネーからトレーナーなどスタッフの取り分を除いた7万ドルの現金をスーツケースに入れて帰国。経由地のマイアミで申告をしており、ドミニカ共和国行きの航空機に搭乗するまでは現金は確認できていたとしている。

 和気との試合では1ポイントも落とさないスキのない試合運びを見せた新王者だが、リングの外でガードが緩み、ショックを受けている様子だ。

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