ボクシング高山勝成が王座決定戦に向け、スパー再開

スパーリング前に中出博啓トレーナー(左)の話を聞く高山勝成
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 「ボクシング・WBO世界ミニマム級王座決定12回戦」(8月20日、三田市駒ヶ谷運動公園体育館)

 前IBF世界ミニマム級王者でWBO同級2位の高山勝成(33)=仲里=は21日、東大阪市の近大ボクシング部で同級1位の加納陸(18)=大成=と行う王座決定戦に向け、スパーリングを開始した。加納を想定し、大学生3人のサウスポーを相手に計6ラウンドで調整した。

 昨年大みそかの前戦は両まぶたの傷が完治しておらず、スパーリングゼロで試合に臨んだ。結果は両目をカットさせられ、負傷判定1-2で敗れ、IBF王座を陥落した。

 今回は手術後、8カ月以上もかけ完治を優先した再起戦。スパーリングも10カ月ぶりで「サウスポーに対する基礎的な動きと実戦勘を取り戻すこと」をまずはテーマとした。

 2ラウンドずつ、生きのいいアマチュアの有望株に胸を貸した成果は十分。強打を連打で打ち込まれると高山も本気で打ち返した。

 「いろんなことを感じるし、自分の20歳の頃を思い出した」。国内最年少世界王者、18歳9カ月10日超えを狙う加納が相手だけに、同じ年頃の若武者で予行演習となった。

 自身も名古屋市守山区の私立菊華高に通う現役高校3年生。「昨日から夏休みに入りました。試合が終わったら、夏休みの課題がてんこもり」と、宿題の多さに苦笑い。

 それでも無冠のまま高校生活は終われない。「ベルトを持って入学した。チャンピオンのままで卒業したい」と夏休みの最大の課題、王者返り咲きへ意気込んだ。

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