山中愛妻誕生日にV10贈る

 「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(3月4日、島津アリーナ京都)

 ボクシングの帝拳ジムは19日、都内で、山中慎介(33)と木村悠(32)のダブル世界戦を3月4日に京都で行うと発表した。山中にとって京都はボクシングの原点の地であり、3月4日は沙也乃夫人の誕生日。日本歴代3位タイとなる節目のV10戦にモチベーションは最高潮だ。昨年11月に悲願の戴冠を果たした木村は初防衛戦に臨む。

 山中の相手は、ファンの記憶に新しい、あのお騒がせ男だ。WBA世界スーパーフライ級王者時代の13年12月、亀田大毅との団体統一戦における前日計量で1キロ以上体重超過し、やけっぱちでコーラをがぶ飲み。大毅に判定勝ちしたが、事前告知と異なる大毅の「負けても王座防衛事件」を招き、亀田ジム資格停止の引き金となった。

 山中は「ちょっとクレイジーな印象はありますね。1階級上げて楽になったでしょうけど、計量前に水を一気飲みしないよう見張ってください」と笑わせた。

 ソリスは同年5月に河野公平(ワタナベ)にも判定勝ちしている。山中は「その試合は生で見た」と振り返り「出入りが速いし、うまい。ストレートよりフックやアッパーが得意な感じ」と言う。

 南京都高(現京都広学館高)出身の山中にとって、京都での試合はプロ初。「ボクシングを始めた原点ですし、地元(滋賀県)からも近い」と、がい旋試合に力が入る。さらに「3月4日は妻の誕生日なんです。勝利という最高のプレゼントをしたい」と、こちらも大きな発奮材料だ。

 沖縄での走り込み合宿を終え、準備はできている。「時期的に最高のコンディションが作れる。(スリヤン、モレノ戦と)自分の中では判定が多すぎるので、今度はすっきりKOで終わらせたい」と、“神の左”さく裂を誓った。

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