柴田勝頼がNEVER無差別級王座に
「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)
“絶対に負けられない戦い”がここにあった。ぶつかりぶつかりあう意地と意地。東京ドームを震撼させた究極の肉弾戦は、最後は必殺のPKで柴田勝頼が王者・石井智宏を蹴殺。シングル初のベルト奪取にも「どっちが勝ったか分かんねえ。そんな感じの試合だった」と、放心状態で振り返った。
肉体と肉体が弾ける音を奏で、骨と骨とが鈍い音を響き渡らせた。ゴングと同時に張り手合戦を繰り広げ、柴田の蹴りに石井はラリアットとヘッドバッドで対抗。柴田は「石井も意地っ張りだけど、俺も意地っ張りだからね」。ゲスト解説を務めたサッカーでおなじみの松木安太郎氏も「すごいねえ。人間じゃない」と、驚嘆。華麗さはないが、その無骨なファイトは、セミやメーンを食うほどの迫力があった。
待望の王座にも「ベルト取って浮かれてる暇はねえ」と、柴田。不器用な王者の防衛ロードが始まる。





