粉川が初防衛に成功「世界狙う」
「ボクシング・日本フライ級タイトルマッチ10回戦」(5日、後楽園ホール)
7月に1年半ぶりに同級王座に返り咲いた粉川拓也(宮田)が同級1位の林徹磨(セレス)を判定で下し初防衛に成功した。
1回に左フックでダウンを奪われ、3回にはパンチを打った際に右親指を痛めるアクシデントにも見舞われたが、ジャブで林を止めながら冷静にポイントを奪い返した。
「ダウンは1回だったので焦らなかった。右の親指を痛めてストレートがあまり打てなくなった。林君はもっと入ってくるかと思ったけど、そうでもなかった。ジャブがうまくいったのでよかったと思う」と振り返った。
林は12年、最初の日本王座時代の初防衛戦でも判定で下した相手。「強くなってましたね。前とは違った」とたたえた。
次戦は最強後楽園を勝ち上がった黒田雅之(川崎新田)が相手となる。「以前スパーリングをやりました。体が強い印象がある」というイメージを抱く。
もちろん、夢は日本王座にとどまらない。「世界を目指したい。世界戦ができるのなら、1階級下げたライトフライでも。節制するようになって、減量には自信があります」と力強かった。





