拳四朗が初タイトル 次は日本王座挑戦
「ボクシング・WBC世界ユース・ライトフライ級王座決定戦」(12日、後楽園ホール)
日本ライトフライ級1位の拳四朗(23)=BMB=が、東洋太平洋ミニマム級2位のロリー・スマルポン(フィリピン)を3-0の判定で下し初タイトルを獲得した。次戦、日本同級王者・堀川謙一(SFマキ)への挑戦も決まった。
2回に右を出したところに左フックをカウンターでもらいダウンを奪われた。「びっくりしたけど、思ったより冷静でした」と、作戦通り丁寧にジャブを突いて組み立てていった。
3回以降もジャブを軸にした攻防に徹した。スマルポンがカウンターを狙っており、その分だけ右を打ち込むチャンスが少なくなったが、最後までペースは譲らなかった。最終回には左肩をかみつかれる反則ももらった。「びっくりした。思わず痛っ!って言っちゃいました」と苦笑い。左肩には歯形が残っていた。
「リードは練習通りでしたが、もう少し攻めるところを見せたかったので50点」と自己採点は辛い。「もっとパンチ力をつけて倒すボクシングをしたい」と今後の課題に挙げた。
12月27日には、地元・京都で日本同級王者の堀川に挑戦する。堀川はリングサイドで観戦したが、試合後は拳四朗との接触はなかった。代わりに沖敬介会長が控室を訪れ、拳四朗に祝いの言葉を述べ、改めてタイトルマッチを約束した。
ジム会長で父の永氏は元東洋太平洋ライトヘビー、元日本ミドル級王者。拳四朗が国内3組目の親子王者へ突き進む。