拳四朗TKO勝ちで4連勝 父は寺地永

 「ボクシング8回戦」(10日、後楽園ホール)

 東洋太平洋ライトフライ級7位、日本同級7位の拳四朗(BMB)が、日本同級9位の大前貴史(中日)を4回59秒TKOで下し、4連勝(3KO)無敗とした。

 小気味よいフットワークから繰り出すカウンターがよく決まった。2回には積極的な連打から左のカウンターでダウンを奪った。タフに食い下がってくる大前だったが、一方的な展開となった4回、レフェリーが試合を止めた。

 無傷の4連勝としたが、試合後の拳四朗は「足があまり動かなかった。重心が前にいってしまい、満足はしていません」と厳しい自己採点。「倒そう倒そうという気持ちが強すぎた」と振り返るように、いつものバランスで戦えなかった。

 また、バッティングの洗礼も浴びた。左目の上を氷で冷やしながら「こんなにバッティングを受けたのは初めて。気をつけます。いい勉強になりました」と苦笑いだ。

 拳四朗は13年国体ボクシング成年の部ライトフライ級で優勝し、昨年8月にB級デビューした新星。スピード感あふれるフットワークと童顔から想像もできないパンチ力が魅力だ。

 元日本ミドル級、東洋太平洋ライトヘビー級王者で父の寺地永BMBジム会長は「きょうはハッキリ倒す予定だった。相手も打たれ強かったけど、(拳四朗の)タイミングもよくなかった。出来は50パーセント」とこちらも辛口採点。

 「年内に日本か東洋太平洋のベルトを取って、来年は世界に挑戦させたい」という目標があるだけに、あくまでも理想は高い。

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