王者・清田2度目の防衛「キツかった」
「東洋太平洋スーパーミドル級タイトルマッチ」(7日、後楽園ホール)
王者・清田祐三(フラッシュ赤羽)が苦しみながら2度目の防衛に成功した。9回に右ショートで倒し、10回は左と右で2度のダウンを奪いフィニッシュ。
それでも「しっかりせず済みません」と頭を下げる逆転勝ちだった。立ち上がりから動きが悪く、2回に右ストレートでダウンを取られた。4回まではジャッジ3者ともに挑戦者のカジョーンサッック(タイ)を支持した。
エンジンがかかったのは5回からだった。相手の飛び込んで来る右を何度か浴びたものの、有効打で勝った。終盤は一方的な展開に持ち込み、力強さを見せた。
対戦相手のキャンセルが続き、正式に決まったのは1カ月前という不運もあった。「ファイトプランが立てられなかった。やっぱりキツかった」と振り返った。川島会長は「それを克服しなければいけないのがこのクラス。そうでないと世界に行けない」とげきを飛ばした。
昨年8月に結婚し、初の試合に勝った。「その気負いもあったかな」と初めて笑顔を見せた。次戦は10月ころの予定だ。