三浦ボンバーV4 元世界王者沈めた!

 「WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ」(1日、大田区総合体育館)

 WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチは、王者・三浦隆司(30)=帝拳=が「ボンバー・レフト」をさく裂させ、3回1分29秒TKO勝利。3戦連続KOで4度目の防衛に成功した。初の世界ランカーとの対決となった村田諒太(29)=帝拳=は豪快な右ストレートで5回38秒TKO勝利。3戦ぶりKOでデビュー7連勝を飾った。元世界2階級王者の八重樫東(32)=大橋=も2回2分5秒TKOで再起戦を飾った。

 三浦が鮮やかなTKOで4度目の防衛に成功した。元世界王者(IBFフェザー級)と初めての対戦。足を使いほんろうしてくるディブを3回につかまえた。ニュートラルコーナーにくぎ付けにすると、左フック一閃。続く右と左ストレートはおまけだった。崩れ落ちるディブは何とか立ち上がったが、闘う気力は残ってなかった。

 「足を使ってくるので、ロープかコーナーに詰めようと考えていた。最初の左一発で仕留めることができた。自分のKOシーンの中では満足できるもの。豪快な試合がしたいといつも言っているのでその通りになってよかった」と、勝利の余韻に浸った。

 昨年11月のV3戦で、ディフェンスに開眼した。「パンチをもらわないと楽しい。打たれずに打ちたい」と、新境地をつかんだ。「結果的にもらわずに試合をした」と、ノーダメージの顔をほころばせた。

 それも猛烈な練習があってこそ。ボクシングに集中するため、家族を故郷の秋田に残し単身生活する。現役時代、倒れるまで練習した帝拳・浜田剛史代表が「三浦が一番練習する」と認めるほど。

 「アメリカでやりたいですね。強い相手、名前のある相手とやりたい」という三浦に、帝拳・本田会長は「何とか出してやりたい」と応えてやろうとしている。

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