山中の左が炸裂!7回KO勝ちでV8

 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(16日、大阪府立体育会館)

 WBC世界バンタム級タイトルマッチは、王者・山中慎介(32)=帝拳=が同級7位のディエゴ・サンティリャン(アルゼンチン)に7回36秒、KO勝ちして8度目の防衛に成功。日本ジム所属の男子選手では、歴代5位タイの連続防衛回数となった。

 強烈な左ストレートがさく裂した。じっくりと追い詰めて迎えた7回、もう逃さなかった。こん身の一撃に、挑戦者は腰を落としたまま立ち上がれなかった。

 序盤からペースを握った。確実な右ジャブで挑戦者の出足を止め、狙い澄ました左で揺さぶった。3回には相手が鼻から出血。6回にはサンティリャンのガードの隙間を突き、狙い澄ました左ストレートを顔面に放ちダウンを奪った。

 「7度防衛したことで勝って当たり前になっている。勝ち方にこだわる。KOはしたい」と、自分自身にプレッシャーをかけていた。

 帝拳ジムの本田会長は「山中は強すぎて相手がいないんだ。今回も(ランキング)1位から3位まで断られた」と明かし、山中の望むビッグマッチについて「クラスを上げるしかない。サンタクルス(WBCスーパーバンタム級王者)がやってくれるというなら、上げてやろうか」と話した。

 「近いうちに大きい試合をやりたい。強いと言われている選手であったり、華やかな舞台でやりたい」という山中。強すぎて相手がいないという現実を見れば、山中のスーパーバンタム級転向はあり得ない話ではない。

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