「ＷＢＡ・ＷＢＯ世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」（３１日、ボディメーカーコロシアム）

　統一王者のリゴンドー（３４）に挑戦する天笠尚（２９）＝山上＝が１７日、都内で練習を公開し「こん身のパンチを当てたい。勝つにしろ、負けるにしろＫＯ決着」と決死の覚悟を口にした。

　五輪を連覇し、プロ転向後は無敗を誇る相手との対戦が決まった際には「９９％勝てない」と口にしていた。その後、練習を重ね、「今は９７％（勝てないが）、３％は勝てる」と２％ながら“上昇”を打ち明けた。上乗せの詳しい理由は隠したが、言葉以上に手応えを感じているようだ。

　大一番は２週間後に迫る。「恐怖心はない。相手がすごすぎて、逆に負けるイメージが湧かない」という。さらに「リゴンドーは弱い相手には隙を見せる。僕をなめて、倒しにきてほしい」と、不敵に言い放った。

　無類の競馬好きで、自身を「超大穴馬」になぞらえ「奇跡の大番狂わせを起こしたい」とぶち上げた。有馬記念は計量の前々日。「（馬券を）ビシッと当てて試合に臨みたい」と、リング外でも運気を上げて、決戦に臨むつもりだ。