「ＷＢＡ世界バンタム級タイトルマッチ」（１９日、済州島）

　ボクシングの亀田３兄弟の長男でＷＢＡ世界バンタム級王者の興毅が１２日、都内の所属ジムで練習を公開し、３ラウンドのスパーリングなどで汗を流した。興毅は「調子は前回よりいい」と満足顔で１回ＫＯでのＶ８防衛を宣言した。

　３兄弟同時世界王者となってから、今回は亀田家初の世界戦。「３人王者になって新たな出発。オレもプロ１０年やし、もう一回、デビューの気持ちでやりたい。１回から倒しに行く」。試合については強気に言い切った。

　一方で、自らの評価については謙虚だった。１０日にＷＢＣ同級王者の山中慎介（帝拳）が４連続ＫＯ防衛に成功して「バンタム級では最強」と発言したが、興毅は「今は向こうの方がいい試合をしてるからね」と認めた。

　自身のＫＯ勝利は１１年１２月が最後。以後は４戦連続でＫＯを逃しており「オレは偉そうなこと言われへん。目の前の試合をきっちりこなして納得できれば、（山中のような）そういう言葉も出てくる」と珍しく弱気だった。