八重樫リーチ11センチ差も気にしない

 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(12日、大田区総合体育館)

 予備検診が9日、都内で行われ、出場4選手はすべて異常なしと診断された。初防衛戦に臨むフライ級の王者・八重樫東(大橋)は、挑戦者オスカル・ブランケット(メキシコ)より身長で4センチ、リーチでは11センチも短かったが、「気にならない」と意識はなし。4度目の防衛戦に臨むバンタム級の王者・山中慎介(帝拳)は、挑戦者ホセ・ニエベス(プエルトリコ)より身長、リーチともに4センチ上回った。

 今さら驚くことはない。八重樫は挑戦者の印象を「メキシコの人らしく、明るくて、いいヤツそうだった」と冗談まじりに表現した。「強いことは強いので、気を引き締めていきたい」と油断はなし。特にリーチが11センチも短かったことは、ミニマム級から上げてきた2階級制覇王者にとって想定済みで、「体格差はついて回るものと思うので、気にしていない」と平然と話した。

 抜かりのない備えが自信の源だ。WBA世界Sフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)のフィジカルトレーナーも務める土居進氏の指導によるフライ級仕様の体づくりを進めている。体格差を運動量で克服するために「下半身が生命線になる」(土居氏)と徹底的に強化。成果を八重樫は「数字的な変化はないので分からないが、(成果は)試合中の動きで出せればいい」と、手応えを感じている。

 また、所属ジムの大橋会長も「11センチ差は予想以上だが、そういう相手とスパーリングをやってきたので、心配ない」と話した。勝負は体格差ではなく実力差で決める。

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