王者・山中、バンタム級最強を証明だ!
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(12日、大田区総合体育館)
4度目の防衛戦に臨む王者山中慎介(30)=帝拳=が6日、都内の所属ジムで練習を公開した。挑戦者のホセ・ニエベス(32)=プエルトリコ=は今回が世界初挑戦と実績面ではやや格下感は否めないところ。亀田和毅(亀田)がWBOのタイトルを奪取して、バンタム級には3団体の世界王者が国内にひしめく。「自分がこの階級で一番強いことを証明したい」と、王者はパーフェクト勝利を自らに課した。
2011年11月に王座を獲得してからも常に進化を続けてきた山中だが、今回は新たなモチベーションを持ってリングに上がる。1日に亀田和毅がWBOバンタム級の王座を獲得。WBAの亀田興毅(亀田)と合わせて、バンタム級は4団体中3団体の王者が日本にいる。「どんな展開になっても自信がある。自分が一番強いチャンピオンであることを証明したい」と言い切った。
和毅の試合も映像でチェックしており、「22歳ですよね。終盤でもよく足が動いていた」と評価した。それでも、バンタム級最強の称号を譲るわけにはいかない。
挑戦者のニエベスは現在6連勝中とはいえ、世界戦の経験がなく実績面では物足りない印象。サウスポーながら右フックが主武器というスタイルで、カウンター狙いに徹して守りを固めてくる可能性もある。ジムの浜田剛史代表は「どのみち山中の左は警戒される。ニエベスは右をブロックだけに使うかも」と予想。しかし、内容にこだわる山中は、「文句を言われない勝ち方をするだけ」と、3連続KO防衛へ並々ならぬ意気込みだ。
ウエートはリミットまであと2キロ。スパーリングも約120ラウンドを消化しており調整は問題ない。大和心トレーナーとのミット打ちでも鋭い左右のブローを繰り出し、「夏場でもっと苦労すると思ったが、すごく順調にきている。最高の出来」と万全の仕上がりをアピール。猛暑を吹き飛ばす、スカッとしたKO劇を見せる。


