ボクシング元ＷＢＡ世界ライトフライ級王者で、白井・具志堅ジムの具志堅用高会長（５７）が２９日、自身と並ぶ“Ｖ１３”の快挙を遂げたレスリングの吉田沙保里を祝福。１１月１２日に初防衛戦（後楽園）を迎えるＷＢＡ女子世界Ｓフライ級王者・山口直子（３４）との合同トレーニング実現に向け、日本レスリング協会の福田富昭会長（７０）と交渉に入る意向を示した。

　具志堅会長は「すごいよね。五輪を終えて、まだ時間もたってないでしょ。彼女は今後もどんどん記録を塗り替えていくと思いますよ」と、早くも来年の世界選手権で“具志堅超え”となる１４連覇に太鼓判を押した。

　さらに「吉田選手の精神力はすごい。ぜひ山口の合宿に加わっていただきたい」と、アスリートの“お手本”としてラブコール。山口は１１月２日から秋田でキャンプ予定。「協会関係者を通じて福田会長にお願いします。吉田選手のスケジュール次第」と意欲的だ。

　この日は、女性で世界初のエベレスト登頂を果たした田部井淳子さんとテレビ番組収録で東京・青梅の御岳山を登った。具志堅会長は「登山は初めて。世界タイトル戦並みに疲れたよ」と吉田ばりの達成感に浸っていた。