「ＷＢＡ・ＷＢＣ世界ミニマム級タイトルマッチ」（２０日、ボディメーカーコロシアム）

　ＷＢＣ王者・井岡一翔の肉体に超一流のお墨付きが出た。１６日に大阪市内の所属ジムで、スポーツ・健康用具メーカー「ファイテン」から派遣された柔道整復師・知野亨氏（３９）の施術を受け、「チャンピオンの筋肉は試合が近づくほど柔らかくなる」と驚かせた。

　知野氏はこれまで、総合格闘技のＫ‐１や陸上競技の五輪代表クラスの選手にマッサージを施してきた。今年５月には大相撲の夏場所で、ケガと連敗に苦しむ横綱白鵬にも対応。大関稀勢の里戦の取り組み前に施術すると快勝した。「横綱の体を触って驚いた。見た目よりも軽い。チャンピオンも似ている。超一流は違う」と絶賛した。

　肉体の反応だけでなく、精神力の強さも認めた。「練習期間より、試合直前の方が落ち着いている。これまでの経験から、格闘技で勝つのはそういう人」。知野氏は井岡の王座統一も保証した。

　この日の井岡は「気持ち良かった」と知野氏の施術後、疲労回復のためファイテンの酸素カプセルを３０分間使用。その後、シャドーやサンドバッグなどの軽いジムワークで調整した。