ボクシングのＷＢＣ世界バンタム級シルバー王座を獲得した亀田３兄弟の三男・和毅（２０）＝亀田＝が９日、メキシコから帰国。都内の所属ジムで会見を開き「少しずつステップアップしている。残るのは世界だけ。焦らずに来年、チャンスがあれば」と、世界王座挑戦を年明けに定めた。

　４月２６日にハイロ・エルナンデス（メキシコ）との同王座決定戦を制し、２３戦全勝で６個目のタイトルを手中にした。世界に王手をかけたが「完ぺきにいきたい」と、年内は３回の防衛戦を計画。「兄弟の夢。おやじの夢」と言う世界初の３兄弟世界王者誕生へ向け、７月に予定するメキシコでの初防衛戦からカウントダウンが始まる。

　標的となるのはＷＢＣ世界同級王者の山中慎介（帝拳）で「やってみたい気持ちはある。強い王者。ダルチニャン戦はすばらしい試合。今、オレが戦ってどうなるか分からん。強くなったころに挑戦したい」と話した。実現にはテレビ放映問題がネックとなるが「３戦ともサウスポーとやりたい」と、準備は怠りなく進める考えだ。