SMAPの解散とコンビの長続きの秘訣

 日本中を驚かせたSMAPの解散報道。コンビを組んで35年になるハイヒール・リンゴも「解散するなら、いつか再結成を」を呼びかけ、解散日になる大みそかの紅白出場を熱望した。さらにコンビが長続きする“秘訣”を語った。

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 SMAPの解散には驚きました。朝、起きたらニュースで知ってビックリ!知り合いのリポーターに「SMAP」とだけ打ったら、なぜこうなったのか、懇切丁寧な説明が返ってきました。

私はコンサートに行くとかの大熱烈ファンじゃないけど、CDを買ったり、それぞれのメンバーが出演してる舞台や映画を見に行ったりはしてた。だからもったいなと思うし、別にやめんでもええんちゃう?とも思う。でも本人たちが熟考の末、解散したいんなら仕方ない。ただそれなら再結成希望です。

 一度解散したコンビやグループも、何年かしたら再結成するじゃないですか。だから解散と決めたなら、解散すればいい。だけど、みんながもう少し落ち着いて冷静に考えられるようになったら復帰してほしい。いままでありがとう!でもまた期間限定でええから復活してな!と大阪のおばちゃんとしては言いたい。そりゃずっとトップアイドルやってたら、いろいろあるとは思う。でも最後、紅白は出てほしいな。

 私もコンビを組んで35年。そりゃいろいろありましたよ。ネタのことやら衣裳のことでは何度もケンカしてきた。でも私たちがここまで長くできたのは、もともと友達じゃなかったからじゃないかなと思っています。私たちがコンビを組んだころって、女性の漫才コンビは、姉妹だったり親戚だったり、元々友人同士が組んでいることが多かった。でも私たちはNSCで知り合って組んだ。それまで知らない者同士でした。

 女の子同士ってなかなかむつかしいんですよ。結婚したら、お互いの旦那や家族のこととかも出てくる。でも私の場合、不妊治療でお休みいただいととき、スーッと戻ってこれたのも、モモコが「ハイヒール」として出演してくれたから。普通、1年半も休んでたら帰る場所ないですよ。相方には本当に感謝してる。逆にモモコが出産で休んでいたときも「頑張ってきいや」と送り出し、「ハイヒール」として出演してきた。いろいろなことをコンビとして乗り越えてくることができたのは、相性というのも大きいでしょうね。

 でも、もともと友達関係じゃないからこその細かいルールはいろいろあって、決め事はきっちりしてる部分もあります。例えばどこかに行っても、お金も10円単位で割って、領収書をもらった方が10円余分にもらったりとか。また待ち合わせに遅く来た方がおごるとか。

 また雰囲気が悪くなったときは、それ以上は話さず、さっさと別れるんです。家に帰って1日たてばわりとケロっとするじゃないですか。次に会った時にリセットして普通に話せますからね。

 それでも何回か別れたいと思ったときはありますよ。これは先輩に言われたんですけど「別れたいと思ったら、相手の箸の上げ下ろしも、足音さえも嫌になる」って。でも相方が「別れたい」と思っているときに自分がそう思ってなかったら、そのままコンビは続く。両方が同じときに「別れたい」と思ってしまったらコンビ解散してしまいます。私たちはその「別れたい」というタイミングが2人で重なることはなかったんです。そのとき、そのときで解決というか流して、次に引っ張らないようにしたのがここまできた理由の一つかな。

 それにコンビといっても、2人が同じとき同じように売れることはないと思うんですよ。最初Aが飛び出す。しばらくして相方のBの方も出てきた、そして追い抜いて人気が逆転する。するとまたAが出て来るという風に、順番に売れて前に進んでコンビとしても大きくなっていくんです。例えばトレンディエンジェルの斎藤君が出てきてる。でもたかし君も次に出てくると、私は思う。でもそうならないで片方だけが売れて出てきて、相方が出てこないコンビも過去に幾つもあった。その場合、解散してしまうんですね。バランスよく、互い違いに一歩一歩前に進んでいけるコンビが、長く一緒にいられると思います。

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