本塁クロスプレーが絵にならない…

12日のロッテ対巨人(オープン戦)の6回1死一三塁、角中の右犠飛で三塁から先制のホームに滑り込み、主審のセーフの判定と共にポーズを決めるロッテ・清田育宏。捕手小林誠司=QVCマリンフィールド(撮影・開出牧)
3枚

 本塁クロスプレーが絵にならない…。オープン戦も終盤に入り、そう感じているカメラマンは少なくないだろう。今季からNPBにも適用される「コリジョン(衝突)ルール」で、本塁での走者の危険なタックルや捕手のブロックを禁止しているからだ。

 12日のロッテ対巨人戦(QVCマリンフィールド)でも度々、本塁クロスプレーがあったが、走者と捕手が激突し、砂塵(さじん)が舞うような迫力ある写真は撮れなかった。

 そんな中、救いだったのは、ロッテ・清田育宏外野手(30)のパフォーマンスだ。6回1死一、三塁、角中の右犠飛で三塁からタッチアップ。先制のホームに滑り込んだ清田は、気持ちよさそうに主審のセーフの判定とともに派手なポーズを決めた。右端に写る巨人・小林誠司捕手の追いタッチがよく分かり、構図としてはおもしろい写真となった。

 しかし…。やはり迫力満点の肉弾戦、本塁クロスプレーにはかなわない。激闘を物語るには、最高の見せ場であり、プロ野球の醍醐味(だいごみ)でもあった。

 新ルールが導入されたように、本塁のブロックは選手生命を失う危険性もあった。そんな体を張ったプレーで本塁を死守してきた歴代の捕手たちに、心からの“フォトグラファー賞”を贈りたい。(写真と文=デイリースポーツ・開出牧)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カメラマン発最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス