【芸能】道重さゆみがバラエティー封印した理由とは モー娘。知名度向上のため毒舌

 元モーニング娘。の道重さゆみ(27)が今月18日にMBSのラジオ「ヤングタウン土曜日」(土曜、後10・00)に出演、翌19日には、東京・丸の内の「COTTON CLUB」で復帰公演を行った。2014年11月にモー娘。を卒業し、その後休養。2年4カ月ぶりの復帰となったが、意外なのはバラエティー封印を宣言したことだった。なぜ「やりません」と言い切ったのか、その真意を探った。

 道重は02年にオーディションに合格し、03年にモー娘。6期メンバーとしてデビューした。オーディション時には歌に音程やリズムがあるということもよく理解しておらず、課題曲「赤いフリージア」を歌う姿は破壊的レベルだった。

 パフォーマンスが重視されるモー娘。ではポジションは当然のように端や後方になっていた。そんな中で、07年に明石家さんま(61)がメインパーソナリティーを務める「ヤング-」のレギュラーに決定。お笑い怪獣の隣でトークに磨きを掛けた。09年に出演したロンドンハーツ「格付けしあう女たち」では“自分が1番カワイイと信じている毒舌キャラ”で大暴れし、その後のバラエティー出演に弾みをつけた。

 次第にテレビ出演も増えたが、そこには「自分が目立ちたい」というアイドルの本能とともに、別の思いも含まれていた。11年に放送された「いきなり!黄金伝説」の「1カ月1万円生活」で終盤に「モーニング娘。の存在をアピールしたかったのが一番。ファンの方だけじゃなく、世間の方にも知って欲しかった。わたしがきっかけで知ってもらえたらいい。わたしが頑張れたのはモーニング娘。だからこそ」と涙を流しながら独白する場面があった。

 当時のモー娘。は全盛期とは比べるべくもなく、大きなヒット曲がない時期。モー娘。に憧れてオーディションを受け、モー娘。に青春をささげてきた道重にとっては、自身が売れること以上にモー娘。の知名度が上がることの方が大切だったのだ。

 12年5月にモー娘。8代目リーダーに就任して以降はバラエティー出演をひかえてグループを支えるようになり、13年1月には「Help me!!」で3年9カ月ぶりにオリコン週間シングルチャート1位を獲得。見事にモー娘。を再浮上させた。

 バラエティーに出演しているときには生き生きとしているように見えたが、笑いを取るために毒を吐いて「女性が嫌いな女性ランキング」で上位に入るなど、大きなストレスも感じていたという。念願を成就させたことでモー娘。卒業=バラエティー卒業となった。

 19日の公演初日には、バラエティーについて「2年前の自分と同じポジションにいけるとは思ってないです。“モーニング娘。の道重さゆみ”だからテレビに出られたと思ってます」と語っていた。モー娘。という肩書があったから、そしてモー娘。を背負っていたからこそさまざまな企画をやり通すことができたのだ。その重圧から解放されて、頑張る必要は無くなったということだろう。

 今後は「やっぱり歌とダンスをしたいって思ったんです」とステージでのパフォーマンスを中心に活動する意向。モー娘。時代に歌うパートが1音だけだったり「ささやき」だったことをネタにしていた道重とは思えないが、やはり本心はそこにあったようだ。活躍は期待したいが、記者はやはりバラエティーにも出演して欲しいと感じた。だっておもしろいんだもの。(デイリースポーツ・澤田英延)

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