【スポーツ】運命は…五輪追加種目発表

 20年東京五輪・パラリンピック組織委員会は28日、追加種目検討会議と理事会を行い、20年五輪で開催都市として国際オリンピック委員会(IOC)に提案する追加競技を決定する。正式には来年8月にリオデジャネイロで行われるIOC総会によって最終決定となるが、現在候補に残っている8つの競技団体にとって、9月28日はまさに運命の一日となりそうだ。

 第一次選考を経て、残ったのは野球・ソフトボール、ボウリング、空手、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、サーフィン、武術の8団体。8月上旬に行われたヒアリングに参加し、審判の時を待っている。

 ただ、発表されても一筋縄でいかない可能性もある。すでに15日の追加種目検討会議後に、一部で「野球・ソフトボール、空手、ローラースポーツ、スポーツクライミング、サーフィン」の5競技が有力となっていると報じられたことについて、名前の挙がらなかった全日本ボウリング協会が、武部勤会長名で東京五輪・パラリンピック組織委員会に質問書を送付。5競技有力報道について公式発表かどうかの確認、また撤回を求める事実上の“抗議”の声が上がった。

 応募のあった26団体から8団体に絞った第一次選考の時も、選考過程が示されず、落選した団体の関係者からは「出来レース」の“恨み節”も聞こえた。

 組織委員会は追加種目選考における「原則」に、「透明性」「公平さ」を挙げている。新国立競技場、エンブレムが次々と白紙撤回となり、厳しい目が向けられている中、きっちりとした説明がなされなければ、新たな火種となる可能性もある。

(デイリースポーツ・大上謙吾)

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