テラハ伊東さん 難関挑戦し続ける理由

七夕の短冊に「世界への挑戦」と記した伊東大輝さん=大阪府枚方市
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 昨秋までフジテレビ系で放送された、男女がシェアハウスで共同生活を送る恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演し、番組内でモデル・島袋聖南(28)と交際に発展して話題となった大学生の伊東大輝さん(21)。若者世代を中心に“テラハの大輝”として人気を集め、テレビやCMなどの出演オファーが殺到しているが、自身は一般人の立場を守り、プロのウインドサーファーを目指して、神奈川・鎌倉を拠点に連日午前5時から厳しい練習に取り組んでいる。

 4日、大阪府枚方市で行われた「宮之阪商店街七夕まつり」にゲスト出演。短冊に「天の川に誓う 世界への挑戦」と願いを込めた。

 世間ではタレントと認識されている部分もあるが、あくまで普通の大学3年生。高校時に始めたウインドサーフィンのプロになるためには、日本では基本的に毎年3月開催の全日本アマチュア選手権で優勝する必要があり、相当な狭き門。昨年はケガで出場出来ず、来春が初挑戦になるという。

 五輪種目でもあるウインドサーフィンだが、伊東さんは「海外では若いスターもいて人気ですが、日本ではまだまだマイナー競技。サーフィンとの違いも認識されていないかも。自分がプロになって、日本の人にもっと知ってもらい、競技人口を増やしたいんです」

 プロになるのは過程で、競技をメジャー化させることが最大目標だという。

 練習は日中しかできず、毎日朝5時から海に入り、午前9時から大学に通い、昼休みはジムでトレーニング。夕方から日没までまた練習の毎日で、土日は12時間も練習が続くことも。世界レベルを目指し、激しい波を求めて海外遠征にも出ている。

 「自然相手で、波のコンディションも重要なので、練習時間は30分でも大切にしないといけないんです」。

 「テラハ」出演も、最初はウインドサーフィンの普及の一助になればと考えていたという。マリンスポーツの関係者を通じてオーディションのオファーがあり、競技仲間数人で受けたところ、伊東さんが選ばれた。

 「最初はむしろ、自分がウインドサーフィンをしているところを映してもらって、競技がメジャーになり、人口が増えればいいなと。まさか恋愛するとは…。あれっ、好きになっちゃった、という感じで。それはそれで仕方ないですよね」と笑う。

 出演前は、視聴者として楽しんでいた番組で「いろんな邪念もありましたが、ガチでしたね。設定とかは全然なくて、出演が決まるといきなり“ピンポーン”で入居ですよ。何が何だか分からなかったですね」と振り返る。

 番組終了後も、島袋とイベント出演などを行っているが、活動は制限している。

 「芸能活動にも興味はありますが、あくまでウインドサーフィンがメーンで、競技を知ってもらえる形なら。ファッションショーでは(島袋と)気づいたら手をつないじゃったんですけどね」。夜のクラブイベントなどのオファーもあるが「朝5時には海に入らないといけないので難しいですね」と、練習中心の生活だという。

 現在も交際は順調で、2人でマリンスポーツや、ともに競技経験があるテニスを楽しむなどしており、しばしばネット上などに流れる“破局説”や“オメデタ説”に「普通に付き合っているのに、なんでですかね?謎です」とはにかむ。

 すでに番組で成立したカップルで唯一、交際が続いている状況だが「プレッシャーはないですよ」。さすがにまだ結婚は意識していないといい「そう早まってないです。彼女も自分もやりたいことがあって、自分の足元を固めないといけない。お互いに中途半端なことをやるタイプではないですね」と語った。

 (デイリースポーツ・北口 貢)

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