ファン投票が物語る…苦しみ続く巨人

 マツダオールスターゲーム2015(7月17、18日)のファン投票の結果が26日に発表された。今年の開催地は17日が東京ドーム、18日がマツダスタジアム。マツダスタジアムを本拠地に持つ広島からは、黒田、新井など5人が選出された一方で、東京ドームをホームとする巨人から山口のひとりのみだった。

 ある球界関係者はこう話した。「パ・リーグにばっかりスター選手が集まってしまっている。注目のされ方をみても、パは選手個人が大きく取り上げられるけど、セはチームや監督になることが多い気がする」。

 二刀流の大谷、高打率で首位打者争いを展開させる秋山と柳田、本塁打争いの中村と中田、球宴のファン投票で最多得票を獲得した森、守護神として結果を残し続ける松井裕、みなパ・リーグの選手だ。そして、全員がファン投票で球宴に選出されている。

 今年の交流戦はパ・リーグの61勝44敗3分と、圧勝に終わった。結果、23日にはセ・リーグの貯金チームがゼロになるという事態に。首位だった巨人は、24日には2位に転落した。もちろん、ハイレベルな選手がパ・リーグに偏ってしまったということも言えるが、これだけ差をつけられるのは屈辱的だ。

 今季の巨人はけが人が続出し、規定打席に到達しているのは亀井、坂本、井端の3人(26日現在)。だが、それは広島も同じで、それでも5人が球宴に選ばれた。この違いはどこにあるのか。

 「巨人はもともと、強すぎるというイメージが定着している。これまでも他球団は巨人をどうやって倒すか、戦うかという戦術を考えてきた」(同関係者)

 ファンの声が反映された投票結果。投票者の求めるところに、今のチームが届いていないということが言えるのではないか。

 原監督は交流戦終盤「男になる選手がでてこない」と嘆いた。勝率5割前後を行き来する現状、そしてこのファン投票の結果が、現在の巨人の苦戦を物語っている。(デイリースポーツ・橋本雄一)

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