松岡修造 熱く巧みな話術の秘けつとは

 テニスの解説、スポーツキャスター、テレビCMにバラエティー番組…。最近、様々なシーンに引っ張りだこなのが、元プロテニス選手の松岡修造だ。度が過ぎるぐらいの“熱さ”で見る者に強烈な印象を残している。その中でも異彩を放っているのがそのトーク術。自身の語録をまとめたカレンダー「日めくり まいにち、修造」の感謝祭が11日に都内で行われたが、そこでも実力はいかんなく発揮された。

 【(1)「緊張と緩和」を駆使して聴衆を引き込む】

 険しい表情で会場入りすると、愛想なしに登壇。息をのむ聴衆と向き合い約10秒の沈黙を続けてから突然、自身が作詞した「C.C.Lemon 元気応援 SONG」を熱唱。一気に場内を盛り上げた。

 観客とのやり取りでも、「なんでそう思ったんだ!」と相手に問いかけ、空気が締まったところで「その通りです」と笑顔で握手する。司会者のみのもんたが「クイズ$ミリオネア」で見せた「ファイナルアンサー?」と確認するシーンのためにも似た呼吸を使いこなしていた。

 【(2)必ず、相手の下の名前を聞く】

 今回の「感謝祭」はカレンダーの購入者に謝意を示すもの。できる限り観客との交流を松岡は楽しんでいた。その中で「お名前はなんと言うんですか?」と聞き返し、たいていの場合、名字で答える相手に対して、「下のお名前は」と続ける。

 仮に「太郎」なら、その直後から「太郎さん、あなたはどう思うんですか」、「太郎さん、本当にありがとうございます」と名前を呼んで距離感を一気に縮めていた。

 【(3)目線を同じ高さに調節する】

 松岡の身長は188センチ。テニスプレーヤーとしてはさておき、平均的な日本人男性としては長身になる。

 11日のイベントでは、性別、年代を問わず多くのファンと向き合ったが、不自然でない範囲で膝を曲げて、なるべく同じ高さの目線で会話ができることを心がけていた。

 【(4)巧みなファンいじり】

 長年のファンだというカップルを、突然、イベント中に呼び寄せた。男性の方は地方でのテニス教室にも参加するほどで、すっかり顔なじみとなっていた。「1年後には結婚する」と報告する2人を祝福し、自分のことのように喜んでいた。

 別の大学1年生の男性には、「今日はなんでスーツなんだ」と問いかけ、「コナカなんだろうな!」と自分がイメージキャラクターを務めるブランドを挙げて突っ込みを入れる。コナカのスーツではなかったが、場の空気は温まった。

 話術以外にも今回のイベントに備えて、松岡は感謝祭の参加者全員の名前をシールに書いてプレゼントするなど、サービスに手間暇を惜しまなかった。トークにしても、イベントへの取り組み方にしても、全力でぶつかる姿勢が今、受けているのかもしれない。

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