広島 優良助っ人の相次ぐ離脱でピンチ

 主砲の離脱に指揮官の表情が曇った。広島のブラッド・エルドレッド内野手が右膝の再検査のため、米国に一時帰国することになった。手術を行う可能性もあり、復帰のメドは立っていない。緒方監督は「カントリー(エルドレッド)の力がなければ優勝するのは難しい。代わりはいないから。1人ではなく2人、3人で補っていく」と、ショックを受けていた。

 「カントリー」の愛称は、体も心も大きい、というのが由来だった。その愛称通りに、不平不満を言わず全力プレーを貫くのが信条だった。本人は「子どものころ、父親に『結果よりも最後まで頑張る姿勢が大事だ』と教えられた」と話していた。平凡な内野ゴロでも一塁に全力疾走する姿が印象的だった。

 今回右膝を負傷したのは、2月26日に韓国・KIAとの練習試合でのプレーだった。1死一、三塁で二ゴロを放った際に併殺を阻止するため、全力でベースを駆け抜けた。間一髪でセーフになり、三塁走者が生還したが、エルドレッドは右足を気にする様子を見せ、もう1打席立った後に途中交代した。その後病院で「右膝内側半月板損傷」と診断されていた。

 昨年は打率・260、37本塁打、107打点で、本塁打王に輝いた。快進撃した昨年の前半戦が終了した際、野村前監督が「カントリーがいなければ今の順位はない」とたたえていた。それでも後半戦は2度、不振で2軍落ちした。当時の内田2軍監督は「リーグ1位の本塁打を打っていて2軍に落とされたら、普通の外国人選手なら怒る。それでもカントリーは真面目に練習を続ける。これはすごいことだ」と話していた。

 ただ、開幕まで3週間を切り、エルドレッド不在を嘆いている時間はない。昨年14本塁打のロサリオもキャンプ中に虫垂炎の手術を受け、復帰のメドは立っていない。開幕時の外国人野手は、グスマン1人になることが予想される。グスマンは「タイプ的には中日のルナ」(某球団スコアラー)というように、打率を残すタイプで、本塁打を打つイメージはない。大砲不在による得点力不足が、課題として出てきそうだ。

 復帰した黒田、前田や大瀬良と豊富な先発陣がそろう今年のカープ。昨年はリーグ2位の得点を奪った打力で優勝争いに加わったが、今年は投手力を前面に出す必要がありそうだ。

(デイリースポーツ・山本 鋼平)

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