“コワモテ”アギーレ監督の意外な姿

 9月1日、札幌市内で親善試合のウルグアイ戦(5日・札幌ド)に向けたサッカー日本代表の合宿がスタート。メキシコ人指揮官であるハビエル・アギーレ新監督のもと、4年後のロシアW杯への旅路が始まった。

 多くの注目を集めてのアギーレジャパンは動き出したが、初日の練習からアギーレ監督の色は濃く出ていた。2日に合流となった海外組選手7人を除く16人での初練習。「48時間前にプレーをしている選手が多いため」と回復目的のメニューが中心となったが、目を引いたのは指揮官の動きだ。

 練習中、とにかくさまざまな選手に声をかける。その内容は他愛(たあい)のない冗談の場合が多いとのことで「練習中に選手に冗談を言うのは私のスタイル」と語る。一見して“コワモテ”にも見える指揮官だけに、選手たちも「意外でした」と驚く部分も。さらに「通訳だって2人いる。何か気になることがあったら、何でも聞きに来い」と伝え、選手との対話を望んでいる。

 初日の練習から見えてきたのは、アギーレ監督がとにかくフラットな目線で選手を見て、さらにそれを選手に伝えようとしている点だ。合宿スタートに際しても「ミーティングは全員がそろってから行う」と語り、練習前には「過去は振り返らない。一からのスタートだ」と選手に伝えたという。初招集の若手や、W杯で出番が回ってこなかった選手たちからも「誰にでもチャンスはある、という意味だと思う」との声があがった。

 新体制で最初の国際大会となる1月のアジア杯(オーストラリア)まで、ウルグアイ戦を含めて6試合。アギーレジャパンの定位置確保に向けて、激しい競争が行われることになりそうだ。

(デイリースポーツ・松落大樹)

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