オリックス・松葉を陰で支える元ドラ1

 オリックスの2年目、松葉貴大投手は、5月から1軍に合流し、早くも昨年の成績に並ぶ4勝(6月17現在)を挙げた。2012年ドラフト1位左腕の好調を陰ながら支えているのが、1軍用具担当・松本正志さんだ。

 松葉と同じ、地元・東洋大姫路OB。1977年夏の甲子園でバンビこと坂本佳一投手を擁した東邦にサヨナラ勝ちし、優勝したチームのエース左腕だ。同年のドラフト1位で阪急に入団。プロでは在籍10年で1勝に終わった。現在は裏方としてチームをサポートする立場にいる。

 松本さんは「松葉には、森脇監督の力になってほしい。『救世主になれ』と言っている。そうなるには5~6勝ではいかん。12~13勝をしないと」と、チームの柱になる心構えを説いている。

 松葉は昨年5月に1軍デビューし、3連勝。しかしそれからは黒星が続いた。「プロの怖さを知り、1球1球が慎重になりすぎたのか、腕が振れなくなっていた。向かっていく気持ちが大事なんだよと話したんだ」。

 今季も、2勝1敗で迎えた5月26日のDeNA戦(横浜)は4回1/3を4失点降板。続く遠征先の名古屋で、松本さんは登板明けの松葉に「初回に2点を取られて、序盤でムードを壊したのは残念やったね」と声をかけた。ゲームメークという先発投手の責任をあらためて自覚させた。

 アドバイス後の6月はヤクルト、広島戦で2連勝した。成績が下降しそうになると、フォローするようにかけられる言葉。松葉は「東洋大姫路の偉大な先輩ですから」と松本さんを慕う。金子、西ら好調な投手陣がそろう中で、夏場は松葉の働きも重要性を増してくる。

 オリックスでは、長谷川滋利以来の同校出身選手となる松葉。松本さんの期待も大きい。「僕はプロで成功できなかったが、辞めてから気づくことも多かった。松葉は心構えができている。同じ年の西と2人で、将来はチームを引っ張ってほしいね」と優しく、時には厳しい目で後輩を見守っている。

 用具担当の仕事は、選手個人の野球道具の運搬から練習用具の管理、練習の手伝いなど多岐にわたる。今年は、DeNAの入来祐作1軍用具係がコーヒー飲料のCMでクローズアップされた。選手たちの活躍の裏には、スタッフのナイスプレーが存在する。

(デイリースポーツ・中野裕美子)

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