強力ヤクルト打線の愛称は? 「タフマン打線」などのアイデアも

 ヤクルト打線が好調だ。59試合を消化した6月13日現在で、チーム打率・283は2位・阪神を1分7厘も引き離すダントツの1位。62本塁打は67本の広島に次ぐ2位で年間151本ペース。チーム打率・253、134本塁打だった昨年から数字を伸ばしている。

 60本塁打を放った昨年ほどの勢いはないものの、4割超の出塁率を残すバレンティンの存在感は大きく、そこに新しい力が台頭してきたことで打線のつながりが増した。「1番・二塁」に定着し、全試合先発出場を続けながら打率3割をキープする21歳の山田哲人、10年に投手から野手に転向し、5月の月間MVPに選ばれた29歳の雄平、34試合に出場して・336の高打率を記録し、正捕手の地位を固めつつある24歳の中村悠平らの成長は著しい。

 そこに、打率トップ10に名を連ねる川端慎吾が3番に入る打線は切れ目がない。それは数字にも現れている。小川淳司監督が「ウチは犠打は多いが、投手が占める割合が多い。つまり下位打線もチャンスを作っているということ」と話すように、55犠打はリーグトップだが、野手の犠打は33とリーグで2番目に少ない。さらに、1番の山田がリーグ8位の37打点も挙げるなど、30打点以上の打者が5人もいることから、どこからでも点を取れることが分かる。

 そして、強力打線といえば、興味がわくのがニックネームだ。過去には阪神の「ダイナマイト打線」、大毎の「ミサイル打線」、オリックスの「ブルーサンダー打線」、近鉄の「いてまえ打線」、横浜の「マシンガン打線」など、絶妙なネーミングによって後世に語り継がれているものが多い。

 今年ブレークしたヤクルト打線は、まだ開幕から3カ月足らずとあって、ニックネームが定着するには至っていない。だが、球団関係者から希望する声もあり、親会社の商品名から取った「タフマン打線」などのアイデアも出ている。

 もちろん、重要なのは好成績を継続すること。ニックネームが付く日が来るのかどうか、今後のヤクルト打線に注目だ。

(デイリースポーツ・洪 経人)

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