W杯で“ジョーカー”になり得るのは…
ブラジルW杯の開幕まで、残すところあと50日ほど。4年に一度のサッカーの祭典に挑む日本代表23人は、5月12日に発表予定だ。自国開催を除けば初の16強に入った南アフリカ大会以降、多くの日本人選手が海外に飛び出し、現在のザックジャパンの中心メンバーとして名を連ねている。負傷などのアクシデントなどが無ければメンバー入りが“当確”という選手もいる一方で、ここから熱くなるのが当落線上にいる選手たちのパフォーマンス。一体誰が、W杯メンバーに入るのだろうか。もちろん、選手選考に関しては代表を率いるアルベルト・ザッケローニ監督の専権事項だが、今回はその条件を考察してみたい。
現在は欧州組を視察中のザック監督。そんな指揮官が10日ほど前に日本を離れる際に発した言葉が気になった。現在、選考の俎上(そじょう)に上がっている選手の人数を問われると「今は55人です。そのうち、ほとんどがFW。半分ぐらい」。5月12日まで各選手が所属クラブで数多くの試合を控えている以上、55人という数字は変動の可能性があると思うが、気になったのは「半分ぐらいがFW」という点だ。
4月中旬に国内組のみで代表候補合宿を行った際には「(代表監督を)4年間やっているので、当然ベースとなるグループはいる」と語ったザック。このベースとなるグループとは、現在代表で中核を担っているメンバーであることは明らかである意味、多くのメンバーが既に指揮官の頭の中で固まっているのだろう。だが指揮官はこの後、こう言葉をつないだ。「ブラジルでの気候条件や移動も考えると、なるべくコンディションを良い人を連れて行きたい」。と。
就任からこれまでのタクトの振るい方や、人選などを見ると、あまり大きなサプライズ人選はない可能性も感じるザックジャパン。だが前述の「半分ぐらいはFW」と併せて考えると、攻撃陣に関しては土壇場での大抜てきがあるのかもしれない。もちろん、指揮官の生命線でもある細かな戦術にフィットするのが大前提だが、本大会時に好調で気候や移動といったタフな条件下で良いパフォーマンスを発揮する予感を漂わせれば、まだまだチャンスは残っていそうだ。
Jリーグに目を向ければ、メンバー発表まで残り5試合(ACLの日程などで増減はあるが)。「私が欧州に視察している時でも、A代表のスタッフが国内組を見ているし、万全の視察状況だ」と語り、渡欧したザック。得点やアシスト数だけでなく、タフなW杯本大会でも活躍する“ジョーカー”になり得る選手は誰か‐。そんな視点でJリーグを見るのも、おもしろいのではないかと思う。(デイリースポーツ・松落大樹)
