ザック流 代表候補合宿のつかい方

 W杯メンバー発表まで約1カ月。こんな直前に国内組を集めて、本当に意味があったの?

 そう指摘を受けてしまいそうなサッカー日本代表候補合宿が千葉県内で7日から9日にかけて行われた。国内クラブから23人が集められ、最終日の流通経済大戦では、U‐19日本代表から2段階飛び級で招集されたのFW南野拓実(C大阪)とFW川又堅碁(新潟)が得点しアピールに成功した。

 とはいえ、ザックジャパンの先発は香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、本田圭佑(ACミラン)ら主力選手で固定化されている。より多くの選手を見るためとはいえ、今回の合宿で選ばれた選手がシンデレラボーイとなって先発に名を連ねるようになる、とは考えにくい。

 Jリーグ視察でザッケローニ監督と顔を合わせることがあるU‐21日本代表の手倉森誠監督が胸中を代弁した。「30人枠を描きたいというのが狙いであって、自分の手元に置いてどれだけやれるか見たい、という話はしました」。30人枠というのは、W杯メンバー23人に、負傷者が出た際などに補充できる予備登録選手を含めた30人のことをさす。

 つまり、W杯メンバーに不測の事態が生じた時に、混乱なく代役をチームに加えられるように備えておくことが最大の目的ということになる。この点を考えれば、大久保嘉人(川崎)、佐藤寿人(広島)ら実績のあるベテランを「力が分かっている」ことを理由に招集を見送ったこともうなずける。

 手倉森監督は大久保や佐藤について「ザックさんの頭にはあると思う」と候補リストに入っていると推測。「頭が疲れていると言っていた。何が決まっているわけじゃない」とも付け加えた。

 予備登録者を選ぶために今回の代表候補合宿を行ったとは言い切れない。しかし、いざとなればベテラン組をメンバーに入れる保険はかかっている。本大会メンバーに入るには、Jリーグでのさらなる活躍が必要なことは確かだ。

(デイリースポーツ・広川 継)

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