健介&北斗 冴え渡った“夫婦漫才”

 人気プロレスラー・佐々木健介(47)の引退会見で、“鬼嫁”こと妻・北斗晶(46)の話術が冴え渡った。夫の節目の場に途中合流した北斗は、待機中に報道陣とのやりとりをチェック。しんみりした涙はなく、夫がソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢の銀メダル、平岡卓の銅メダルに影響され「スノボに挑戦したい」と話し、笑いが起こった流れを把握して登場した。

 「妻としては、(夫の)とんでもないコメント申し訳ありません。スノボという言葉を聞いて、出るのが嫌になった」。“つかみ”で会場を沸かせると、健介をあわてさせるいつもの爆弾トークで盛り上げた。

 「スポーツ選手のいい奥さんはカロリー計算とかじゃない。24時間、365日一緒にいられるわけじゃないから。それは自己管理。いい奥さんはしっかり貯めて、やめたときに好きなことをやらせてあげること。私なら5千万円のチャーターなんかするんじゃねえって」。

 ヤンキース・田中将大投手&タレント・里田まい夫妻を意識したひと言に、健介は「それはそれでいいの、(あちらは)お金があるんだから。ウチは無理だけど」と冷や汗。さらに、北斗が「私なら(定期便の)ビジネスクラスで我慢する」といえば、今度は健介が「マイレージ使えっていうでしょう」と返し、“夫婦漫才”となった。

 引退試合をしないという健介の潔い決断にも鬼嫁は「やりゃあ、もうかるのに」と現実的なコメントを口にし、「オレ、金もうけは好きじゃないの」という必死の反論を呼び込んだ。健介も心得たもので、撮影時にカメラマンが北斗から肩をもまれるポーズを要望すると、「この時間を長くして下さい」とアピールした。

 もちろん、北斗はおどけるばかりではなかった。健介が引退を決めた11日の中嶋勝彦戦の試合直前、いつもはしないハグをしてきた夫の行動から引退を“予感”したことを明かすなど、ほろりとさせられるエピソードも披露。すっきり晴れやかな引退会見となったのは北斗の力が大きかった。

 集まった芸能マスコミも大喜びした“婦唱夫随”。最も有名なプロレスラーだった健介から『現役』の肩書きが外れたが、2人の人気はしばらく続くような気がする。(デイリースポーツ・大島一郎)

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