原監督とONとの意外な接点とは…?

 切っても切れない“縁”というのは本当にあるのだろう。原辰徳監督と巨人軍、そして栄光のV9戦士。10月に死去した元巨人監督の川上哲治氏が成し遂げたV9以来、球団40年ぶりの日本一連覇を目指した2013年。達成はできなかったが、原監督が挑んだ事実も何かの“縁”を感じる。

 王貞治、長嶋茂雄のいわゆるONとは意外な接点があった。東海大相模高時代。巨人とゆかりのある関係者を通じて王、長嶋のサインをそれぞれ、アンダーシャツのおなかの部分に書いてもらった。実際そのアンダーシャツを着用し試合でプレーしたこともあったという。

 甲子園のアイドルで、スターとして輝いていた高校時代。根っからの巨人ファンではあったが、その当時からON魂を持ち合わせていたのだ。もはやONと見えない糸でつながっていた、と言っても過言ではないだろう。

 持って生まれた運もあるだろう。現役時代には川上哲治氏から指導を受けた。さらに故・藤田元司氏、王貞治氏、長嶋茂雄氏と歴代巨人軍監督の下で選手、コーチとしてみっちりと経験を積んだ。巨人の生え抜きでも、ここまでの“英才教育”を受けてきた人物はいないだろう。

 監督就任1年目は2002年だが、バトンを渡してくれたのが当時の長嶋監督だった。もっとも、それ以前から「将来、君が監督になるんだよ」と予告され、帝王学を学んでいた。

 今季のシリーズ直前には長嶋氏と恒例の出陣式も行った。ステーキランチで談笑。「頑張っていきましょう」と激励された。そして自然と巨人の戦力分析について熱く語り合った。原監督が、巨人軍の偉大な先輩たちに守られ、支えられてきたことは間違いない。

 やはり最も深い“縁”は巨人軍だろう。高校時代、巨人は原辰徳を1位指名する方針ではなかった。このため自身は東海大に進学。そして迎えた80年のドラフト会議。当時、監督だった藤田氏が1位指名で4球団競合の末、当たりくじを引いたのだ。

 今でも原監督は「7年も待った。(巨人に)入れないわけないでしょ。他にないでしょ」と言う。当時、巨人のユニホームに袖を通すことを信じて疑わなかった。そしてその通り、夢はかなった。

 運命の糸に導かれた男は、巨人軍史上でも有数の名将として君臨している。今季はリーグ連覇を達成した。今年が2年契約の最終年だったが新たに2年契約を結んだ。来季で監督通算11年目。指揮官として、巨人軍の偉大な先輩たちに肩を並べる日は近い。

(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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