サオリン 怪我に苦しみ不発しバレー女子敗退 夢は若手に託した

 「リオ五輪・バレーボール女子・準々決勝」(16日、マラカナンジーニョ)

 日本は世界ランク1位の米国に0-3で完敗して5位となり、ロンドン五輪の銅に続く2大会連続メダルはならなかった。第1セットはミスが目立ち、第2セットは石井優希(25)=久光製薬=や島村春世(24)=NEC=のスパイクで対抗したが競り負けた。島村の好サーブや木村沙織(29)=東レ=の強打で連続得点を挙げて終盤に追い付いた第3セットは、高さのある攻撃を止められず突き放された。

 バレーボールの日本女子初となる4大会連続の五輪はほろ苦い味で終わった。前回ロンドン大会の銅メダルを超えるための挑戦が終わった木村は「ロンドンで取れなかった金メダルを目指してやってきて、達成できずに残念」と涙の乾いた目で語った。

 準々決勝の米国戦は序盤から低調だった。第1セットは自らの強打を止められた。広角に打ち分けるスパイクが最大の魅力だが、1次リーグから相手に拾われ、球がコートに落ちない。フェイントを使う場面も多かった。

 高校生で出場したアテネ大会から12年。ロンドンからの4年間は悲鳴を上げる体との闘いだった。一昨年の世界選手権は左膝を初めて痛め、たまった水を抜いて戦った。昨年のW杯では右肩の可動域が狭まり、右手を前に出して曲げても胸につかないほどだった。

 試合後の円陣では主将として「4年間ありがとうございました」と涙を流す仲間に一言伝えた。セッターの宮下遥(岡山シーガルズ)には「紗理那をよろしくね」と、直前で代表を外れた若きエース候補、古賀紗理那(NEC)の名を出した。

 「次の東京五輪は遥、紗理那、長岡望悠(久光製薬)ら若い選手が活躍するかなと思う。リオでいい経験をしてもらいたい」と語った気持ちから出た一言だった。自らの思いを若手に託し、長い戦いを終えた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    デイリーおすすめアイテム

    注目トピックス