大山「夢の舞台」 敏京は対照的「一つの試合」

 「リオ五輪・ゴルフ女子」(17日初日、五輪ゴルフコース=パー71)

 ゴルフ女子で日本代表の大山志保(39)=大和ハウス=と野村敏京(23)=フリー=が15日、本番コースで練習ラウンドを行った。17日に始まる試合に向けて各選手の調整は大詰めを迎える中、2人の五輪に臨む姿勢は対照的だった。

 大山は「夢の舞台に立てた。周りの人への感謝の気持ちを忘れず、プレーで恩返ししたい」と強い意気込みを示した。09年に左肘を故障し手術。失意に陥っていたが、112年ぶりにゴルフが五輪競技になるというニュースを知って再起を誓った。

 懸命のリハビリを経て復活し、今年7月に世界ランキングで日本勢の2番手に食い込んで五輪への切符を手にした。それだけに「どんなことがあっても最後まで前を向いて自分の力を100%出したい」と力を込める。

 今季の米ツアー2勝で一気に出場権をつかんだ野村は「五輪も試合の一つというのは変わらない」とあくまでマイペース。事前準備のため早めにリオデジャネイロ入りした大山とは打って変わり、会場に入ったのはこの日が初めてだ。

 今季の目標も、五輪を掲げる女子選手が多い中で「メジャーに勝ちたい」と4年に1度のスポーツの祭典を特別視しない。「何かイベントの試合みたい」と逆に重圧のなさを強調した。

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