バレーボール女子、正確サーブで8強入り 快勝で最後の1枠つかんだ

 「リオ五輪・バレーボール女子・1次リーグ、日本3-0アルゼンチン」(14日、マラカナンジーニョ)

 女子の1次リーグA組最終戦で日本はアルゼンチンを3-0で下し、2勝3敗の4位で8強入りした。第1セットは宮下遙(21)=岡山シーガルズ=のブロックや石井優希(25)=久光製薬=の強打で25-23と逆転。第2セットは島村春世(24)=NEC=の好サーブなどで25-16で奪い、第3セットも26-24で制した。16日の準々決勝で米国に挑む。

 前回銅メダルが、1次リーグで敗退するわけにはいかなかった。バレーボール女子で、日本は突破への残る1枠を争った一戦でアルゼンチンに3-0で快勝し、準々決勝に進んだ。真鍋監督は「1次リーグ最後の試合を勝つことができて良かった」と控えめに喜んだ。

 要因は正確なサーブだ。第1セット終盤にはピンチサーバーの迫田が守備を崩し、連続得点で25-23。第2セットも島村が連続でサービスエースを決めた。

 日本のジャンプフローターサーブは打つ選手により球の速度や変化が異なる。島村は回転数より速度を重視。迫田は高い軌道に打つことでボールがより多く空気抵抗を受け、不規則な変化をしながら落ちていく。一本調子ではない弾道がレシーバーを苦しめた。

 この試合、島村は負ければ敗退の状況で平常心を取り戻し、コートサイドにいるチームメートの顔がよく見えた。「チームが勝ち方を見失っていた部分があった。まだまだ諦めるわけにはいかない」と力強い言葉で白星の重みを口にした。

 準々決勝ではB組を5戦全勝で突破した米国に挑む。真価が問われる時が訪れた。

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