上野、銅で柔道界初の姉妹メダル!

 男子81キロ級3位決定戦で敗れ、ぼうぜんとする中井貴裕(手前)と喜ぶロシア選手=エクセル(共同)
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 「ロンドン五輪・柔道女子63キロ級・3位決定戦」(31日、エクセル)

 2階級を行い、女子63キロ級の上野順恵(29)=三井住友海上=が3位決定戦でツェデブスレン(モンゴル)に優勢勝ちし、銅メダルを獲得した。準々決勝で丁ダウン(韓国)に敗れたが、ベレブールトセ(オランダ)との敗者復活戦を優勢勝ちで突破し、3位決定戦をものにした。

 粘り強く、泥くさく、ここにきた“証し”をもぎ取った。3位決定戦できっちり攻め立て、指導2つを与えて優勢勝ち。上野が、アテネと北京で連覇した姉雅恵さんとの、柔道界では初となる姉妹メダルを獲得した。

 姉がいたから、ここまでこられた。アテネ、北京を連覇後、雅恵さんは09年に現役を引退。その後、しばらく畳から離れていた。しかし、昨年3月、五輪選考が本格化してきた時、雅恵さんに聞かれた。「五輪を目指す上で私がいた方がいい?」。順恵は「うん」と即答し、三井住友海上のコーチとして戻ってくれた。

 北京五輪の時、雅恵さんが選考会に敗れた際、順恵は付き人を務めた。「今度は自分が支える番だと思った」と雅恵さん。体格に勝る相手を想定して、稽古も付きっ切りで行ってくれた。

 心理的にもサポートしてくれた。五輪に出発する直前、イライラする順恵は、姉に涙ながらに聞いた。「どうしたらいいかな?」。姉は「全部聞き流しちゃえばいいよ」と答えた。渡欧直前には、リラックス効果のあるアロマオイルをプレゼントしてくれた。「すごくリラックスできて、時差ぼけもすぐに直った」。心・技・体のすべてで、姉が支えてくれた。

 日本史上初の姉妹金メダルに届かなかった悔しさはある。それでも、全力を出してもぎ取ったブロンズのメダルは十分に輝いていた。

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