伊藤隼 決勝打は「恥ずかしい当たり」
「中日2-3阪神」(2日、ナゴヤドーム)
阪神が逃げ切って連敗を2で止めた。五回、1死満塁から伊藤隼が投手強襲の適時内野安打を放ち、これが決勝点となった。
2-2の五回、1死から中日先発・小熊が乱れ、ゴメス、福留、西岡が3連続四球で満塁。ここで伊藤隼が打席に入った。カウント2-2からの6球目、打球は投手正面だったが、小熊のグラブをはじいて内野安打に。三走・ゴメスが本塁を踏んだ。
伊藤隼はヒーローインタビューで「ボールに気持ちが乗り移ったのかなと。必死に走りました」と、決勝打を振り返った。今年は春季キャンプ前に右肩を痛め、1軍に初昇格したのは6月15日。この日で10試合目の出場だが、打率・240にとどまっている。七回の打席では代打・原口を送られた。前日1日の中日戦は代打で適時三塁打を放っているが「自分には余裕がないので、1打席1打席必死にやるだけです」と、冷静に自分の立場を見つめる。
愛知県出身で、ナゴヤドームでの試合には「家族が何人か来ていると思います」という。家族の前での決勝打に「恥ずかしい当たりですけど、結果なんで、喜んでくれると思います」と、少しだけホッとした表情を浮かべた。
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