長友 宇佐美らに「フレッシュさ出して」
サッカー日本代表DF長友佑都(28)=インテル・ミラノ=が21日、横浜市内で自身がアカデミーダイレクターを務める「YUTO NAGATOMO Football Academy」を訪問し、イベントを開催した。
スクール生の子供たちと1対1やミニゲームで汗を流した長友は「楽しかった。子供たちのレベルがすごく高くて、教えるというより教えられた方が多い」と充実の笑みを浮かべた。「何人か名前はチェックしている。サネッティあたりにいい選手がいるからと伝えようかな」と、現在インテルの副会長を務める元同僚に次代の才能を推薦する考えも明かした。
16日の18年W杯ロシア大会アジア2次予選シンガポール戦(埼玉)は左臀部(でんぶ)の張りのため出場がなかったが、「全く問題ない。大丈夫です」と軽快な動きを見せた。
0-0と想定外の引き分けに終わった同戦について、「結果が出ない時も監督を信じて付いていくしかないし、目指している方向は間違っていない。サッカーの難しさを再確認できた。アジアのレベルも高くなり、日本がW杯に出ることが簡単ではないとあらためて感じられた。点が入らなければ、結局はそこ(ゴール前)の精度に尽きる」と悔しさを交えながら振り返った。
シンガポール戦ではハリルホジッチ監督が掲げる「縦に速い」スタイルに選手たちが固執するあまり、引いて守備を固める相手に対して攻撃の臨機応変さを欠いたが、「サッカーではピッチに入ったらいろんなことが1秒単位で起きてくる。自分の判断や経験でやってくれと監督も言っているので、そこは問題はない」とした。
また、宇佐美や武藤ら若手に対して「生き生きとして、サッカーを楽しんでいるというフレッシュさを出してほしい」と要求し、「僕ら経験のある選手がそういう環境をつくっていかないといけない」とチームの中心としての自覚を示した。
長友は日本で休暇を過ごした後、7月上旬にイタリアへ戻る予定。