カズ アンバサダー就任「非常に名誉」
日本サッカー協会(JFA)から派遣依頼を受けて、JFAアンバサダー(大使)に就任した元日本代表FW三浦知良(47)=横浜FC=が6日、横浜市内のクラブハウスで記者会見を行った。「J2はシーズン中なので本当に行けるのかと考えたが、非常に名誉なことだし誇りに思う。何かひとつでもW杯に関われたらと思っていたのでうれしい」と、プロ選手としてスタートしたブラジルでのW杯に参加できる喜びを語った。
12日に日本を出発して20日に帰国する日程。14日にレシフェで行われる日本代表のグループリーグ初戦となるコートジボアール戦を観戦、17日にはJFA名誉総裁の高円宮妃久子さまとイベントに出席する。レシフェではブラジルのプロ時代の25年前に試合をしたことがあるというが、意外なことにW杯で日本代表の試合を生で観戦するのは初めてになる。「25年ぶりにレシフェに行けるのは懐かしいね。日本らしい躍動感のある試合を期待している」と早くも楽しみな様子。
2日の日本‐コスタリカ戦のあと、日本代表FW香川真司(マンチェスターU)にメールを送りブラジル行きを告げると、「本当に来るんですか?じゃ、気合を入れて頑張ります」と返事が返ってきたという。今回は日本協会の親善大使的な立場であり、代表チームと公的にコンタクトする機会はないものの、グループリーグ突破を目指すザックジャパンには心強い援軍となりそうだ。
現在は左脚付け根を痛めており、実戦からは遠ざかっているが、この日も雨の中、精力的にリハビリメニューをこなした。復帰に備えて現地でもトレーニングの時間を確保する。「もしものために、スパイクとスネ当てを持っていくよ」と笑顔で電撃的な代表復帰?も示唆。キングはリップサービスも忘れなかった。