西田が初防衛に失敗 大差判定負け
「東洋太平洋ミドル級タイトルマッチ12回戦」(7日、後楽園ホール)
王者・西田光(28)=川崎新田=が、指名挑戦者で同級1位のドゥワイト・リッチー(24)=豪州=に大差の判定負け(110-118×2,109-119)し、東洋太平洋王座から陥落した。日本同級王座は保持する。
足を使い、ジャブを繰り出すリッチーに最後まで手こずった。前に出ながらも、パンチが出せないまま、完全にペースを握られた。「やりづらさはあった。対応できなかった」と言う西田。4回終了時の公開採点はジャッジ3者ともに40-36で挑戦者を支持した。
「あの時点で、ポイントを取るボクシングをしようとしてもできないと思った。大きく変えずに、ボディーにいやな反応を見せていたので積み重ねていこうと思ったが、届かなかった」と振り返った。
3月11日、後楽園ホールで前2冠王者の柴田明雄(ワタナベ)を3回1分28秒KOで下し、日本王座と東洋太平洋王座を獲得。チャンピオンカーニバルのMVPにも輝いた。
保持したままの日本王座について新田会長は「きょうのダメージがどの程度なのかということもあるが、9月には防衛戦をやりたい」と話した。





