KO陥落 内山もあ然「何が何だか…」

控室でがっくり肩を落とす内山=大田区総合体育館(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング・WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦」(27日、大田区総合体育館)

 トリプル世界戦として行われ、スーパー王者・内山高志(36)=ワタナベ=は同級1位の挑戦者・ジェスレル・コラレス(24)=パナマ=に3度のダウンを奪われ、2回2分59秒、KOで敗れた。プロ初黒星を喫し、12度目の防衛に失敗。元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏の持つ日本最多、13度防衛に迫りながら、記録はついえた。

 1回から主導権を奪われ、反撃に出た2回に悪夢は起きた。右フックを浴びダウンを奪われると、フラフラに。立ち上がったが、連打を食らい再びダウンを取られた。このラウンドを逃げ切ろうと必死にクリンチを多用したが、最後は顔に強打を浴び崩れ落ちた。

 ラウンド残りはあと1秒。無残にもスーパー王者を陥落した。「ほんと、体が温まる前に終わった。何が何だか…。実力の世界なので仕方がない」と、試合後の控室では淡々と振り返った。

 相手は変則的な動きで「距離がやりづらい。スピードもあった」と想定以上だった。2度ダウンを奪われた後、逃げずに打ち合ったことには「一発いいのをやり返したいと思って前に出たところをもう1回やられた。たらればになる。KO負けはKO負け。実力です。何も出さないままに終わった」と、唇をかんだ。

 36歳という年齢の影響、調整の狂いなんどは「しっかり練習を積めた」と敗戦には無関係を強調。今後に関しては「負けたばっかりでよく分からない。特に何も思っていない」と、敗戦ショックを隠しきれない様子だった。

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