日本ヘビー級王者の京太郎が判定圧勝

 「ボクシング・ヘビー級8回戦」(27日、大田区総合体育館)

 日本ヘビー級王者・藤本京太郎(29)=角海老宝石=がWBF豪州王者のネイサン・マッケイ(オーストラリア)を判定3-0(80-73、80-73、80-72)の圧勝で下した。

 自身より16キロも重い121・4キロの相手。「パンチは重かった」と面食らった。さらに相手のセコンドは巨漢ぞろい。「100キロ、100キロ、100キロのパワフルなセコンド。こっちのセコンドは50キロ」と不安になった。

 それでも、スピード、技術で完封した。序盤は的確なジャブから右ボディーストレートを見舞い、相手の圧力を止めた。中盤以降、相手は顔から流血。強烈なワンツーをヒットさせ戦意を奪った。

 「4ラウンドでKOとか言ってたけど倒せなかった。まだまだ話にならない」とKOを逃し反省しきり。

 昨年は元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者の石田順裕に2連勝し、もう国内に敵はいない。「僕は世界タイトルのことは分からない。強い人に勝つのを見せたい」と、上しか見ていない。

 萩森健一マネジャーは今後、世界ランカー戦、地域タイトル戦などで実力を積む考え。「オファーがあれば世界タイトルを一発勝負で考える」と本気で世界を見据えた。チャンスを広げるため、クルーザー級に下げるプランもある。

 5月からは米国で武者修行しレベルアップをするつもり。今年は30歳を迎え、デビュー10周年。「真価が問われる」と京太郎にとって勝負の年になる。

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