太尊康輝 世界ユース王座決定戦に気合
「ボクシング・WBCユース世界ミドル級王座決定10回戦」(17日、大阪市住吉区民センター)
日本ミドル級6位・太尊康輝(23)=六島=は16日、前日計量に臨み、世界ユース王座決定戦を行うペットスリヤー・シンワンチャー(タイ)とともに一発パスした。
「バチバチにやりたい。ぶっ倒す。10ラウンドあるけど倒すのが自分の醍醐味。勝負をかけて、一瞬の隙は見逃さない」。相手は14年11月に太尊が4回KOで下しており、再戦でもKOを狙う。
昨年11月に東洋太平洋&日本ミドル級王座に挑んだが、当時の2冠王者・柴田明雄(ワタナベ)に7回TKOで完敗。ショックから進退にも悩んだが雪辱を決意。心機一転、リングネームも前原太尊康輝から変更した。
「自分は感覚だけでやっていた。鏡を見てシャドーボクシングなどしなかった。4回戦になる前のボクサーがやるような練習をやってきた。初心に戻らないかんと」と、一から取り組みも変えた。
戦績9勝(9KO)2敗1分けと豪打の左で勝利はすべてKO。「ポジティブに見つめ直して、つまずいてもくじけない。自分にはボクシングしかない」。再起のリングで“大人”になった姿を見せる。





