ボクシングの２０１５年度年間優秀選手表彰式が１２日、都内のホテルで行われた。

　初の最優秀選手賞（ＭＶＰ）に選ばれたＷＢＡ世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志（ワタナベ）は「世界チャンピオンになってから６年かかって（ＭＶＰを）やっと取れたな、という感じ。１５年はケガもあったけど、しっかりと成績を残せていい年になった。今年は海外での試合や統一戦など、しっかり防衛していきたい」と、ＷＢＡから対戦指令の出ている同級正規王者のハビエル・フォルトゥナ（ドミニカ共和国）との統一戦を見据えた。

　２年連続３回目の技能賞を受賞したＷＢＣ世界バンタム級王者・山中慎介は「４月の試合（サンティリャン戦）はまあまあ、ぼちぼち。９月（モレノ戦）は僅差で、見方によってはどちらが勝っていてもおかしくなかった。モレノとできた満足感はあるが、悔しさもある。３月の試合は修正して、成長したところを見せたい」と、リボリオ・ソリス（ベネズエラ）とのＶ１０戦の完勝を誓った。

　表彰選手は次の通り。

　◇プロ男子の部

　【ＭＶＰ】ＷＢＡ世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志（ワタナベ）初

　【技能賞】ＷＢＣ世界バンタム級王者・山中慎介（帝拳）２年連続３回目

　【殊勲賞】ＷＢＡ世界フライ級王者・井岡一翔（井岡）４年ぶり２回目

　【敢闘賞】ＩＢＦ世界ライトフライ級王者・八重樫東（大橋）３年連続４回目／前ＷＢＣ世界スーパーフェザー級王者・三浦隆司（帝拳）初

　【努力賞】ＷＢＡ世界スーパーフライ級王者・河野公平（ワタナベ）３年ぶり２回目／ＷＢＡ世界ライトフライ級王者・田口良一（ワタナベ）２年連続２回目／ＷＢＯ世界ミニマム級王者・田中恒成（畑中）初／ＷＢＣ世界ライトフライ級王者・木村悠（帝拳）初

　【ＫＯ賞】ＷＢＯ世界スーパーフライ級王者・井上尚弥（大橋）２年連続２回目／ＷＢＡ世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志（ワタナベ）４年ぶり３回目

　【新鋭賞】東洋太平洋スーパーフライ級王者・井上拓真（大橋）初／日本スーパーフェザー級王者・尾川堅一（帝拳）初

　【年間最高試合賞　世界戦】ＷＢＣ世界スーパーフェザー級タイトルマッチ（１１月２１日、米ラスベガス）　三浦隆司（帝拳）－フランシスコ・バルガス（メキシコ）

　【年間最高試合賞　東洋太平洋・日本】日本ライトフライ級タイトルマッチ（１２月２７日、京都・大山崎町体育館）　堀川謙一（ＳＦマキ）－拳四朗（ＢＭＢ）

　◇プロ女子の部

　【ＭＶＰ】ＷＢＡ女子世界スーパーフライ級、ＷＢＯ女子世界バンタム級王者・藤岡奈穂子（竹原慎二＆畑山隆則）２年ぶり３回目

　【年間最高試合賞】ＷＢＡ・ＷＢＣ女子世界アトム級王座統一戦（１０月２２日、後楽園ホール）　宮尾綾香（大橋）－小関桃（青木）

　◇特別賞

　石田順裕（元ＷＢＡ世界スーパーウエルター級暫定王者／故　久末聖治氏（ＪＢＣ北海道地区事務局長）／故　桑田和昌氏（ＪＢＣ審判員）／故　遠山甲氏（ＪＢＣ審判員）／故　織田秀樹氏（元中日本ボクシング協会協会長）