ボクシング内山 日本人最多防衛狙う

V11を報じる本紙を手にする内山
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 昨年大みそかに王座防衛に成功したWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(36)と、同ライトフライ級王者の田口良一(29)=ワタナベ=が二夜明けた2日、都内で会見した。

 ダメージを受けずに試合を終えた内山は「もっとダメージを与えようと思って打ったボディーで終わってしまった。序盤に硬さがあったので、6、7割の出来」と振り返った。元旦は近くの神社で初詣を済ませ、週明けには始動するという。

 次戦は4月か5月をめどに元WBA世界フェザー級スーパー王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)との無敗対決が最有力だ。

 渡辺会長は「(米プロモーターの)ボブ・アラムも内山を認めていますよ。最初のファイトマネーは日本でやるより低くなる。税金もこちらより高い。1回目は仕方ないが、勝って2回目からは当然要求しますよ」と、今後のプランを練っている。

 内山も「ファイトマネーは最初はしょうがないでしょう。どこでやるか、ですね。セミファイナル以上で人が入っているところならいい。セミ以下で評価が上がらないなら意味ない」と希望する。

 海外進出とともに、もう一つの大きな目標が日本人防衛回数記録の更新だ。日本人単独2位のV11を達成し、渡辺均会長は「万全の状態なので今年は3試合できるのでは」と、年内に具志堅用高氏の持つ日本記録V13更新を期待する。内山も「今年3つ、しっかり勝ちたい」と、さらなる飛躍を誓った。

 一方、V2に成功した田口は「前半、相手のペースに飲まれてしまって思うように動けなかった。後半はコンビネーションも当たり出して良かったとは思いますけど(内容に)納得はしていない」と複雑な表情だった。

 調整の途中に風邪をひいて体調を崩したことには「食事に気をつけたり、サプリメントを飲んだり、気をつけていたんですが、体質の問題もあって…。それでもプロとして言い訳できない」と反省を口にした。

 次戦は未定だが、前王者のアルベルト・ロセル(ペルー)との再戦の可能性もあるという。

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