判定負けのルイス「勝ったと思った」
「ボクシング・10回戦」(11日、神戸市立中央体育館)
元世界2階級王者の長谷川穂積(34)=真正=が再起2戦目となる57・6キロ契約ノンタイトル10回戦に臨み、WBO世界スーパーフェザー級5位のカルロス・ルイス(22)=メキシコ=に2度のダウンを奪われたが、3-0の僅差判定で勝利した。スコアは95-94、95-93、96-93。
ルイスは2度のダウンを奪いながら最大3ポイント差の僅差判定に屈した。「ハセガワのパンチは効いていない。クロスゲームではあるが、2度ダウンを奪ったし、勝ったと思った」と悔しがった。
2回までは長谷川のテンポに遅れをとっていたが、3回終了間際に右打ち下ろしを見事に合わせて先制のダウン。5回にも再び右ストレートで倒した。「パンチはないと思っていたら、意外にあったのでびっくりした」と長谷川が答えたように、これまで14勝のうちKO勝ちは5つしかないため強打者とは見られていなかったが、実は不気味なパンチャーだった。
「ハセガワは強かった。カウンターパンチャーである自分の戦いができ、元世界王者に(自分の中では)勝てたので自信になった。目標は世界王者になること」。メキシコでは国立工科大に通うインテリ大学生でもあるルイスは勝利はつかめなかったものの、日本で大きなものを得た様子だった。