ボクシングW世界戦明け 木村眠れず

悲願の世界王座を獲得した木村(右)と小山トレーナー
2枚

 28日に仙台市内で行われたボクシングのダブル世界戦の2人の勝者が一夜明けた29日、同地で会見した。

 WBC世界ライトフライ級タイトルマッチで、王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)に判定勝ちし、新王者となった木村悠(帝拳)は「昨夜は眠れませんでした。寝たら夢になってしまいそうで」と、念願の世界王座奪取に興奮冷めやらぬ様子。序盤、王者ペースで運ばれた試合を逆転し「5回にいいパンチをもらって吹っ切れた。前に出る戦法に変えたのがよかった」と振り返った。浜田剛史帝拳代表も「慣れないやり方だったが、対応力があったから勝てた」と、底力に感心していた。

 また、江藤光喜(白井・具志堅)に判定勝ちして5度目の防衛に成功したWBC世界スーパーフライ級王者カルロス・クアドラスは「江藤はパワフルだったし、打たれ強いのに驚いた。自分はKOするつもりだった」と、挑戦者をたたえた。

 次戦は指名試合になる予定だが、将来的には団体統一を目標にしている。一番闘いたい相手を問われると「ナオヤ・イノウエ」と、きっぱりWBO同級王者の井上尚弥(大橋)の名を挙げた。来年、大注目の大一番となりそうだ。

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