王座初防衛の武尊がRIZIN参戦直訴
「K-1」(21日、代々木第二体育館)
55キロ以下タイトル戦が行われ、王者の武尊(チームドラゴン)がチャールズ・ボンジョバーニ(フランス)をKO勝利で下し、初防衛に成功した。試合後には「大みそかはめっちゃ暇なんで、よろしくお願いします」と新格闘技イベント「RIZIN」(12月29・31日、さいたまスーパーアリーナ)への出場を直訴した。
劇的な勝利で会場のボルテージを逸機に上げた。挑戦者の圧力に押され、左フックで先にダウンを奪われたが、「自分は意外と冷静でした。ここから逆転すればかっこいいって逆にテンションが上がった」と武尊。そこからギアを上げ、隙を見逃さずパンチを連打し、2回に3度のダウンを奪い勝負を決めた。
K-1の前田プロデューサーは「最初のダウンで負けるかと思った」と肝を冷やしたが、見事な逆転勝ちに「すばらしいKO劇。(それまでの他の試合で)判定が続いていたので際立った」と絶賛した。
大会を観戦した「RIZIN」の榊原伸行代表は「(武尊ら選手たちの)次世代のK-1を支えていくんだという熱が素晴らしかった」とコメント。参戦をアピールした武尊についても「スタンバイがOKなら、喜んでオファーする」と快諾した。