王者・高山が近大でスパーリング

 「IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(27日、エディオンアリーナ大阪)

 王者・高山勝成(32)=仲里=が3日、東大阪市の近大ボクシング部でスパーリングを行った。8月の台北市カップ国際トーナメントで金メダルを獲得したフライ級・峯佑輔ら4選手を相手に計10ラウンド。終盤には足がもつれるなど、不調ぶりを露呈した。

 挑戦者で同級12位・原隆二(25)=大橋=は高校3冠の実績を誇り、対策の一環としてトップアマとの手合わせだったが、足は動かずカウンターももらった。スタミナ自慢の王者が最後はヘロヘロ。学生らに「やられました」と完敗した。

 動きの悪さの原因は32歳の年齢。試合直前に疲労が抜けないことを考慮し、本格的な減量を前倒しした。中出博啓トレーナーは「筋力が付いて、減量がきつくなった。今は食べられないから、少ない燃料でスーパーカーが走っている状態」と、疲労のピークであることを明かした。

 追い込む時期ではあるものの、「としを重ね、筋力、一瞬のスピード、経験は上がっている。ただ若い時と同じようにはやれない。疲労とどう付き合うかになる」と、調整は模索中。「絶不調って書いといてよ」と、トーンは上がらなかった。

 高山も険しい表情だ。「みんな、近大の看板を背負い、レベルアップしていることを感じた。僕自身も体重を早く落として体に負荷がかかっている状態だった。30歳を超えれば、できないことも…」と振り返った。

 4日も近大でスパーリングを行い、その後、和歌山・白浜温泉で1泊する予定。試合直前は恒例行事ながら、今回はリフレッシュ旅行を初めて2度行う。「梅干し、みかん、ソフトクリーム」と名産に舌鼓を打ち、体の回復を優先させる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス